▢第1学年65名の生徒を対象に型枠大工の出前授業を開催
2021年12月17日(金)に東京都立田無工業高等学校建築科第1学年65名を対象として、「型枠」の出前授業を開催しました。
新型コロナウイルス感染拡大の問題もあり、ギリギリまで調整しなければならない状況ではありましたが、感染状況が顕著ではないことと感染防止対策を綿密に計画し開催することとなりました。
朝からパラパラと雨が降り体感的にも外での実習は少し厳しい状況であり、関係者一同少し緊張の面持ちでした。搬入や準備作業は予定通り順調に行うことができました。実習までに雨が止んでくれればと願いながら。
始めに、学校長 岡谷 典幸 様よりご挨拶を賜り、次に鹿島建設株式会社 東京土木・東京建築支店 労働管理グループ長 溝垣 様及び東京鹿世会会長 大木 康全より学校関係者及び生徒の皆さんへの挨拶が行われました。
そして、いよいよ授業スタート!
まずは、鹿島単協作成「君を待っている!-施工パートナーのプロを目指して-建築:型枠工事編」にて一通りの内容理解をして頂きました。生徒の皆さんも実際にこれからどんな実習をするのかと緊張感が漂ってきました!
今回、我々の目的は、皆さんに型枠の「面白さ」を知ってもらうこと!
外に出て実習開始!最初は、生徒の皆さんも職人の方々も口数が少ない。。。スムーズに進められるかな。。。
ですが、そんな心配は作業が始まって数分でなくなりました。職人の方々の作業に向かわせる真摯な姿と生徒の皆さんの真剣な眼差しで作業に没頭する中で、両者にあった垣根は簡単に消えていました。
垣根がなくなった後の作業の速さには、本当に驚かされました!(写真では伝えきれません)
10班全てが課題を組み終え、早いところは片づけまで行ってしまう班まであり、実習は順調に進みました。
何よりも誰一人怪我なく終えられたことに、心から安堵と感謝です。
実習後は、教室に戻り各社会社案内パンフレットや当会オリジナルモバイルバッテリー及びボールペンを全生徒に配布させて頂き、最後には生徒の皆さんから感謝の言葉と拍手を頂戴しました。
本日は、当会所属の型枠工事業者4社から、総勢16名の職人の方々にご参集頂きました。
鹿島認定のスーパーマイスター5名・マイスター1名・上級職長7名というオールスターにお集まり頂き、社会人としての姿勢と素晴らしい技を生徒の皆さんに披露して頂きました。この場をお借りして職人の皆様へ御礼申し上げます。
直近の課題である担い手確保とは異なる話になるかもしれませんが、我々は今ではなく5年先10年先の担い手となるかもしれない皆さんに、最初に「面白さ」や「楽しさ」といったことを伝えられるかが、最大の使命と考えております。
孔子の論語の教えを一略した言葉で「知好楽」とう言葉があります。
『これを知る者は、これを好む者に如かず、これを好む者は、これを楽しむ者に如かず』
『知っているだけの人はそれを好きな人にはかなわず、ただ好きな人は楽しんでいる人にはかなわない』
これからも当会では、出前授業や現場見学会を通じて建設業を知ってもらうことだけではなく、物作りの楽しみをどのように後世に伝えていけるかを本気で考え、会員一丸となり実践していきたいと考えております。
最後になりますが、今回の出前授業に携わって頂きました全ての方々に、御礼と今後のご健康並びにご活躍を祈念しております。本当にありがとうございました。