第1学年63名の生徒を対象に型枠大工の出前授業を開催
2023年3月17日(金)に東京都立田無工業高等学校(現 田無工科高等学校)建築科第1学年63名を対象として、2021年に続き、第2回目の「型枠」の出前授業を開催しました。
新型コロナウイルスへの感染防止対策を綿密に計画し開催することとなりました。
天候は曇り。第1回開催では雨天だった為、屋根付き渡り廊下での授業でしたが、今年は屋外の広いスペースで開催する事が出来ました。
始めに、学校長 岡谷典幸様よりご挨拶を賜り、次に鹿島建設株式会社 東京土木・東京建築支店 安全環境部 労働管理グループ 溝垣グループ長 及び東京鹿世会会長 大木康全より学校関係者及び生徒の皆さんへの挨拶が行われました。
そしていよいよ体験実習スタート!
まず職人さんから型枠の役割や部材の説明、施工手順などの説明が行われました。
その後、生徒さんは見よう見まねで型枠の実習に取り組みました。
最初から「我こそは」と手を挙げて取り組む生徒さんもいれば、不安そうに後ろから様子を見ている生徒さんもいましたが、後半になると緊張が解けて生徒さん全員参加で一生懸命作業に取り組んでいました!
生徒さん、職人さんが一体となって頑張った甲斐もあって、全ての班が無事に課題を終わらせることができました。
また、多くの班で組み立てた型枠の解体から後片付けまで手掛けてくれました。昨年以上にスムーズに授業を進行する事ができました。参加頂いた皆様に感謝を申し上げます。
実習後は、教室に戻り各社会社案内パンフレットや当会オリジナルボールペンを全生徒さんに配布させて頂き、最後には生徒の皆さんから感謝の言葉と拍手を頂戴しました。
当会所属の型枠工事業者4社(株式会社楠工務店、行方建設株式会社、練成工業株式会社、渡部工務店株式会社)から、総勢15名の職人の方々にご参集頂きました。
鹿島認定のスーパーマイスター2名・上級職長3名、登録型枠基幹技能士の方々など、現場の第一線でご活躍されている職人の皆様に、貴重なお時間をお借りしました。この場をお借りして職人の皆様へ御礼申し上げます。
事後アンケートの結果、受講前から「型枠という仕事を知っていた」生徒さんは全体の40%ほどと、知らない生徒さんの方が多数でしたが、今回の実習を通じて「型枠について理解できた」98%、「型枠の仕事に興味が持てた」89%という回答を頂きました。
今回の実習を通じて、「型枠」という仕事、建設という業界に興味を持ってもらえたことは大きな収穫でした。
今、建設業界では担い手不足が深刻な問題になっています。我々建設業者も、手をこまねいているだけでなく、こういった取り組みを通じて、こちらからの働きかけにより建設業を身近に感じ、興味をもってもらう事が重要だと感じました。
また、今年は昨年以上に女子学生さんの参加が多かった事に驚きました。これからの建設業は老若男女問わず、活躍できる現場づくりがより一層求められる事を実感しました。
最後になりますが、今回の出前授業に携わって頂きました全ての方々に、御礼と今後のご健康並びにご活躍を祈念しております。本当にありがとうございました。